授業・カリキュラム



授業・カリキュラム

 学生生活のスケジュールをご紹介します。2年生までは座学の講義中心、3年生は実習中心で約3ヶ月の病院実習もあります。
 午前中は心電図などの生理検査の実習、午後は細菌検査の実習をそれぞれ行う日もあり、3年生は特に手を動かす実習が多いです。
 帰宅後はレポート作成・テスト勉強などにあてていました。

 また学部生は必修科目が多く、レポートやテストなど必要とされる勉強量が多いので、通学時間や休み時間などのスキマの時間を有効活用しています。
 3-4年生は卒業研究を行います。多くの研究室は9時~10時頃開始、4時から5時あたり終了とする研究室が多いです。
 4年生は就職活動もしくは大学院入試の勉強と、国家資格を取得するための勉強が必要になってきますので、研究以外にも勉強の時間配分が重要です。
この時期は国家試験勉強に向けてアルバイト時間を減らす学生が多いです。

生活パターン

1年次(前期・後期)

1年生前期は、国府台キャンパスで他学科と合同で教養科目を学びます。また後期からは湯島キャンパスでの授業も一部開講されます。人体構造学、検査管理学、分析化学検査学などの専門科目を学び、2年次以降の基礎を築くための学習を行います。


主な科目の説明

人体構造学
正常な体の形態と構造を学びます。各器官を細胞レベルで顕微鏡を用いて観察する組織学、実際に臓器等を肉眼で観察する肉眼解剖学を行います。
検査管理学
検査室における試薬の管理,検査データを用いた検査の精密性と正確性の評価法,検査室内の安全管理,病原性廃棄物の適切な処理などを学びます。

2年次
前期
時間割例1

後期
時間割例2

主な科目の説明

病理検査学
炎症・腫瘍などの疾病病変を理解し、さらに病理検査や細胞診検査で必要な標本作製法や染色法を学びます。
臨床病態学
様々な疾患の原因や症状,対処法などを学びます。
遺伝子・染色体検査学
遺伝子・染色体レベルで起こる変異等によって起こる疾患のメカニズムを学びます。
さらに、遺伝子・染色体の解析技術を学び疾患ごとの検査法を学びます。
医用システム情報学I
臨床検査で使う機器の動作原理や電気回路の基礎理論を学びます。
分析化学検査学
患者から採取した血液成分(コレステロール、ホルモン、酵素など)の生化学的定量法を学びます。
また、得られた検査値がどのように患者の診断に関わるかを学びます。

3年次
前期
時間割例3

後期
時間割例4

主な科目の説明

血液検査学
血液成分の形態や機能を学び、さらに各種血液疾患における病態を理解し、診断に関わる検査法を学びます。
生理検査学
心電図検査、呼吸機能検査、神経・筋機能検査、超音波検査について、実際の検査装置を用いて検査法を学びます。検査データの解析法も学びます。
病原体検査学II
医学的に重要な微生物(細菌・真菌・ウイルス)の詳しい特徴や、感染症の診断や治療に関わる微生物学的検査法を学びます。
医用システム情報学II
医療情報の取り扱いとコンピュータの基本原理とアプリケーションの使い方などを学びます。
医学情報処理演習II
医療データの統計処理の方法を学びます。
Global Communication
世界の最先端の研究分野で通用する英語でのプレゼンテーション手法などを学びます。
臨地実習(病院実習)
東京科学大学病院検査部・病理部・輸血部にて約3ヶ月間行います。実際の現場で今まで学んできたことがどのように活用されているか、臨床検査技師の仕事内容を見学します。

4年次
前期
時間割例5

卒業研究
3年生の12月から4年生の7月頃までの間、各研究室でテーマを与えられ、それに沿って研究を行います。
最後には卒業論文を作成し、研究発表会が行われます。
公衆衛生学
生活環境・保健医療制度ならびに事業、社会保障および社会福祉など、医学・医療が社会とかかわる制度等について学びます。
医療概論・関係法規
医療についての概略と臨床検査に関係する法律を学びます。

後期
国試対策
3年次、4年次に国試対策のために模試を受験しています。また、教員による重要事項の補習や勉強会が行われます。



                                               時間割は2023年度シラバス より一部抜粋


実習の様子を動画でご紹介します(YouTubeリンク)