教育内容の紹介
臨床検査技師について
臨床検査技師とは、医療機関でのチーム医療の一翼を担う重要な職業で、患者さんに対して様々な検査を行うことで、病気の予防から治療に至るまで広く医療に携わっています。臨床検査技師の業務は、採血、心電図検査や超音波検査といった生理機能検査だけでなく、患者さんの生体材料を扱う血液検査、尿検査、微生物検査、病理検査や遺伝子検査など多岐にわたっています。臨床検査技師の特徴としては、国家資格の仕事であり、医療系の仕事としてやりがいがあるだけでなく、雇用が安定していることから生涯にわたって働く人が多いです。臨床検査技師として就職後も様々なステップアップの道があり、臨床検査の知識を活かしてたくさんの資格を取ることができます。
教育方針について
従来の臨床検査教育では、検査手法や技術の取得に重点をおいていましたが、臨床検査は日々進歩しており、未来の臨床検査技師はその変化に対応するための情報収集・解析・開発・コミュニケーション能力が求められています。本学は国立大学検査系のパイオニアとして、医学・保健医療における最新の検査技術学の教育を行い、豊かな教養と幅広い専門知識を持つ医療人を育成しています。更には、めまぐるしく進歩・変貌を遂げている医療に柔軟に対応するため、国際的・学際的視野と研究能力を備え、世界をリードする臨床検査技師の育成を目指しています。
教育内容について
本学の検査技術学専攻に入学した1年生は、他学科と共通で教養教育を受けながら、少しずつ専門教育を始めます。進学につれて高度な臨床検査教育を受け、3年生の後半には実際の病院に赴いて臨床検査の現場を学びます。4年生になると開発能力を養うための卒業研究を行い、4年生の最後には国家試験を受験して臨床検査技師免許証を取得します。本専攻では、2020年度より国家試験対策教育を強化しており、国家試験の100%合格を目指して皆さんと頑張っていきます。また本専攻ではグローバルに活躍できる人材を育成するために英語教育にも力を入れており、希望する学生は短期海外研修として海外の臨床検査の現場を体験することもできます。
卒後の進路について
本専攻卒業後の学生は、昨今のデータでは6割が修士課程へ進学し、4割が病院や企業に就職しています。卒後の就職先は多岐に渡り、病院や検査センターだけでなく、研究機関、臨床検査関連企業、治験関連会社、出版社や行政など、様々な選択肢があります。
求める学生像について
本専攻では、臨床検査学に興味があり、他者への思いやりや責任感・倫理観を備え、患者さんのために働きたい・研究したい学生を求めています。また強い探究心や向上心を持ち、国内外へ幅広く目を向けられる学生に来ていただきたいと考えています。